昔々パンツをこんな感じに作ってます的なブログ書いてたので踏襲しつつ、型紙販売に伴う縫い方説明記事です。
※型紙の販売ページは最下部にあります。
(2021年12月現在販売休止中、欲しい方いたらTwitterからメッセージ下さい。)
画像は裁断、印入れまで行ったもの、縫代は型紙上の指示通りですがフード①の合印以下は7ミリで付けています。
型紙上ではポケットうらと書いてあるパーツが存在しますがそれを使用せず前身頃を2セット裁断しポケット裏とするやり方でいきます。
ポケット裏は文字通りそのまま裏に付けて貰えれば良いだけなので、今回の説明のほうがより仕上がり良くもできるよ、という提案です。なお、後身頃の三角が上下2段ありますが上は汎用位置(fi◯maなど)、下はメガミ向けの位置ですがお好みでどうぞ。
今回使用するのはジャノメの家庭用ミシン、使った押さえがねです。
一番左は地縫い、真ん中はステッチ、右はファスナーや一部ステッチに使用。なお、ステッチは1.5ミリ、その方は1.8、仮止め2.2のステッチ幅でやってます。
フード作成時に注意する点としてはフード②をカーブが始まるのに合わせて切れ込みをいれ馴染ませる事、生地によっても変動しますが概ね上下2センチ空けて切り込んでいます。
生地にもよりますが、カーブ部を縫う際は生地が布送りの際に寄ってしまい溜まりやすくなるので、私は一針毎に押さえをあげて生地が溜まらないように縫っています。
縫い終わったらアイロンで縫代をフード②側に倒しておきます。
アイロンが大きく縫代を倒し難いと思います、いらない生地や布をフードの中に詰めて台としてアイロンを使うと立体のまま当てられるのでやりやすいです。
表地にアイロンを当てる際は当て布を忘れないでください。
フードに見返しを付けます。
フード①側の合印上部が見返しの付け止まりです。見返しを縫う時は結構タイトなので小さめの押さえがねを使って縫う位置が平らになるように少しずつ全体の様子を見ながら縫うのが良いです。
付いたらアイロンで縫代をフード側に倒し、その後見返しをフード部が1ミリくらい見返し側に折り込まれるようにアイロンで押さえます。(鋏と写ってる画像くらい)
そうしたら上からステッチ叩いて終わりなんですけどステッチ止まりが分かりにくい時はチャコナーとかで印つけてからがやりやすいかと。
袖は面ファスナーを3ミリ無いくらいに切って準備しておきます。
ダーツ部は簡単なので割愛して、持ち出し(面ファスナーの所)の説明です。
こんな感じに持ち出しパーツを折り込んで、上に面ファスナーを載せて縫うんですけど凄く縫い難いのでいっそ付けないのも一つの手です(量産版には付けてません)。
縫う場合は下に紙を引いて縫うと若干縫いやすくなります、私は要らないレシートをミシンと布の間に挟んでピンセットを駆使して縫っています。
袖裾のステッチは割愛しますがここに限らず、ギリギリにステッチする時も紙を敷いて縫うと縫いやすいです。画像のやつは紙しか無かったですが…
袖側も画像くらいの位置(袖脇の縫い線から少し袖側に入った所)に同じく紙を挟んで縫ったものが画像の状態です。
持ち出しを乗っけてしつけを画像見たいな感じでしておくと縫いやすくなります。
身頃は圧着ラバーシートをポケットは縦17ミリ幅3ミリを2つ、縦13ミリ幅3ミリを1つ、背中用の三角は底辺12ミリ他11ミリくらいの二等辺三角にしていつもやってますがこの辺りはお好みで良いかと、量産版はポケット用は5ミリでやってます。それぞれ角を取ってますがこの辺りもお好みで、ポケットの方の角を取る時は彫刻刀が便利です。
ラバーシートは表裏ともにフィルムが貼ってあるので接着面(白い方)のシートを剥ぐのを忘れないようにしてください。
ポケットや背中に貼る時に位置決めがしにくければヘラなどで裏から印を擦ると決めやすくなると思います。
接着面のフィルムを剥いで低温のアイロンで仮止めをし、その後当て布をして中音で5秒くらい圧着、冷めたら表面のフィルムを剥がして再度当て布をして8秒ほど圧着します。
付きが悪い場合は少しずつ温度を調節してください。
フィルムを剥いだら各部をカッターで開口します。
前身頃はラバーシートを貼っていないもう1組と縫い合わせします、印通りでもなんとかなりますが表身頃側を印の気持ち外、裏身頃側を印の気持ち中にピン打ちをして表側から印の気持ち外を縫いアイロンで押さえる際に画像くらい控えて押さえると丁度良くなります。
ステッチを入れたら表と裏をミシンで袖辺りで仮止めします。
ステッチを今入れてしまう理由はファスナーをつける際に先に済ませて置いた方が縫いやすい事と、前身頃が2枚重ねで後ろと合体した時に前後身頃を一遍で縫うと1.5ミリステッチの場合厚みの変化が大きく糸調子が乱れるためです、必ず先に、という訳では無いのでやりやすいようにやってもらえればと思います。
袖付けは前後ろこんな感じにピンを打って身頃側から縫うと比較的縫いやすいかと、カーブが若干クセが強いのでめげずに縫ってください。
前立ては面ファスナーを付ける場合しつけをしておきます。
面ファスナーを縫い付け中表にして上下を縫った後にアイロンを面ファスナーが付いている側に少し控えて当てますが厚紙などを内側に入れてアイロンを当てる事で縫目が表に浮いてきてしまうのを防げます。
ミシン針を9号に変えて前立ての上側はステッチを入れています。画像の様に厚紙を当てながら縫うと脱線しにくいです。
※以降9号で縫います。
フード付けの前に各部縫代を倒します、袖側に集める場合は方ダーツの縫代を切ると干渉しにくくなります。
フード付けは背中心からネックまで半分ずつ縫うと縫いやすいです。
フードが付いたら前身頃側から見てネックラインが左右でズレていないか確認し、ズレている場合は縫い直します。
後身頃のステッチもここまでに入れておきます。
先にファスナー付けても良かったんですけど今回は袖と身頃の脇を縫ってしまったのでこのままいきます。
各部脇線を縫う時は裾ギリギリでピン打ちをしておくとズレ難いです。
また、縫代を巻き込んで縫ってしまいガチなので避けて縫うのがおすすめです。
袖裾には持ち出しがあるので縫い難い時は手前で一度ミシンを止めて厚紙を押さえがねの後方下に敷くと乗り越えやすいです。
ファスナーはそのままでも問題ありませんが細くした方が最終的に見栄えは良くなる気がするので最大で7ミリほど幅を詰めています。
量産版は強度を考慮して5ミリの幅詰めですが7ミリくらいまでは個人的にいけると思います、ファスナー下部の向かって左側は開閉時の運用性を重視し残しておきます。
切った後は切口を熱でほつれ止めします。いつもはヒートカッターで行っていますが今回はライターで行いました。
※火器の取扱いには充分注意してください、事故が起こっても一切責任は取りませんので自己責任でお願いいたします。
ファスナー、前立て付けの際はしつけをした方が縫いやすいです、前立て、ファスナーの順にそれぞれしつけをします。ファスナーをギリギリで付けてしまうと着用の際に前立てが干渉してしまい重ならなくなるのでファスナーは左右で5〜6ミリほど前立て側にコイル部が出るようにしつけをします。前立て寸法の7ミリで出すと今度は前立てでファスナーを隠せなくなるので上記寸法がおすすめです。
また、前立ては着用時左になる方を5ミリくらいで付けておくと重なりが綺麗になります。
ミシンでは印通り縫うので1〜2ミリずらしてしつけをすると最後に取りやすくなります。
ファスナーを縫う際に、幅詰めを行っていた場合押さえ側に厚紙を敷くと縫いやすいです。いやはやPUMAのタグが大活躍です。
先程のファスナー左を縫う際(着用時右側になる方)は画像のように最下部まで真っ直ぐ縫うのではなく5ミリ程前で一度止めて斜めに縫止める事で開閉時に運用しやすくなります。
逆側については最下部まで直線縫いですが最後のファスナー受けが縫い難いので画像のようにファスナーの下に紙を敷くと少し縫いやすくなります。
ファスナーが付いたら再度ネックラインの位置、裾線が合っているか確認します。
ファスナー、前立てのしつけを取るのを忘れないでください。この後でも取れますが取りにくくなります。
ファスナー上部の処理は画像のようにフード見返しの余りと同じになるように切り揃えるのですがその際にファスナー上部のコイルを引き抜くと硬い部分が減るのですがここについてはうまく文字で説明出来ないので自信のない場合はファスナーのコイル部はそのままでも完成します。
ここからはミシン針11号に交換しています。
画像のようにファスナーの余りをフードを見返しの中に入れて縫います、この時押さえはファスナー用のままが縫いやすいです。
ここも縫代が集まっているので布送りが難しい時は押さえ後方下に厚紙を敷くと乗り越えやすいです。
最後にネックラインの縫代を身頃側に倒してステッチで押さえて完成です。写真を撮り忘れたので既にステッチ済みの画像になってしまいましたがここも縫代が集まっている所が多いので縫い難い箇所は厚紙の活用がおすすめです。
最後にアイロンで各部を整えて完成しました。
長かった…
という事で素材ちゃん、メガミデバイスでの着用サンプルです。
素材ちゃんやfi◯maなんかだとオーバーサイズ気味になります。
この型紙の販売をしてます。以下のURLからご興味ある方ご覧ください。
なお、ファスナーはこちらやこちらなどで普段購入しております。
https://cottontailshop.cart.fc2.com/