おもちゃが友達

おもちゃと洋服が好きな気難しいおじさんの日記です。

止水ファスナーの経年劣化についての事案から対応まで。

2011年の秋くらいに買ったUNIQLOのマウンテンパーカーがめっちゃお気に入りで今(2020年)まで着てるんですけど、これまで裾の圧着が剥がれて縫いどめたりくらいのライトな補修で済んでいたのですがこの度ポケットに使用されている圧着式の止水ファスナーが私の財布を入れたまま開かないという冷汗案件が発生したのでブログにまとめておこうと思った次第です。

対応前の写真撮ってなかったので使用頻度の低く割と状態の良い部分と、対応した補修箇所を比べて見ます。

f:id:chupacabraufo:20200404153342j:plain

これは問題のない箇所。

f:id:chupacabraufo:20200404153504j:plain

こっちが今回対応した箇所です。

症状としてはファスナーを最上部まで上げるとどんなに力いっぱい引いても下がらなくなり私の財布が閉じ込められました。

ミシン油とかシリコンスプレーとかで滑りを良くしてみたりもしたんですけどうんともすんとも言わなくてここでこのマウンパともお別れなのかと諦めかけたりしました。

とは言え財布は救出しなくてはならないので縫いどめた裾をほどき、ポケット布に穴を開けて財布は救出、その際にファスナーの裏面の様子を確認したところ、使用頻度の低い方のファスナーは上部に圧着によるものと思われる樹脂によるファスナー止めが存在しているのですが、動かないファスナーの裏面は使用と経年によってほとんどこの止め部分がなくなっていました。

そのせいで最上部までファスナーを上げた際にいわゆる噛む現象と、コイルファスナーの先端部の絡む現象によってガチガチに固まり動かなくなっていたと思われます。

f:id:chupacabraufo:20200404154123j:plain

ちょっとわかりにくいと思いますが本来ならこのようにファスナー裏に止めにあたる処理がなされておりスムーズに開閉できるようになっています

f:id:chupacabraufo:20200404154308j:plain

しかし、使用頻度が高く、重い物を入れたり経年による劣化などで止め部分がなくなっており、今回の財布閉じ込め事件が発生しました。

f:id:chupacabraufo:20200404154633j:plain

この際なのでファスナー全交換も考えたのですが全体にシームテープが張り巡らされておりポケット部だけを改修する事が億劫になったので一番簡単な方法を考えた結果が一枚目に貼った写真のように止水ファスナー上にファスナー上止めを付けるでした。

ただし、このためにはスライダー部をこじ開け、一度ファスナーから外し再度付け直すという力技が必要な上、見てわかるようにファスナー止め部から確実に浸水するのでマウンパの防水性を重視している方には全くおすすめできません。

私の場合はこれまでの9年間を共に過ごしてきた相棒とも呼べるマウンパ君を着続けるための選択として、ポケットの機能のみを残した形です。

シームテープの張替えも行なって無いので対雨性能はほぼ死んでいたのでまあおじいちゃんマウンパだし仕方ないよねって感じです。

f:id:chupacabraufo:20200404155433j:plain

今回の事件に加え、9年間の使用により上部の生地の解れが激化したのでこのあたりも対応しておきたいと思います。

その他のメーカーや商品のファスナーの処理がどうなっているかわからないので誰かの役に立つかはわかりませんが、圧着式のファスナーが多く使われ始めた時期の商品なので10年くらい経った圧着式ファスナーに起こった事案のまとめとしてはとりあえずそんな感じです。

f:id:chupacabraufo:20200404155842j:plain